fukuchima2011
2011年5月14日土曜日
2011年5月5日木曜日
3月15日 東京を襲った「見えない雲」
東京電力福島第一原発では、3 月 12 日の1号機と 14 日の3号機の爆発に続いて、15 日午前6時過ぎ に2号機で爆発が起こった。フランス大使館は 15 日午前の段階で「10 時間ほどで東京に弱い放射能が 到達するおそれがある」として、都内在住の自国民に外出を控えるよう勧告した。我が国の政府もテレ ビで解説する「専門家」も「健康には何ら影響の無いレベル」と繰り返しアナウンスした。
文科省が公表している「全国の放射線モニタリング状況」の東京を見ると 3 月 15 日のグラフには 2 つの山が記されている(次ページのグラフ)。1つは 10 時前後に 0.5 マイクロシーベルト、1つは 19 時 前後に 0.35 マイクロシーベルト。これを見る限りはたいした値ではない。しかし注意したいのは、こ れはガイガーカウンターのような計測器で計った外部被曝を意味する放射線量だということ。場所は新 宿区である。
3 月 18 日、大阪府熊取町にある京大原子炉実験所内で、原子炉安全研究グループが主催する「安全 ゼミ」が開かれた※。※安全ゼミのサイト http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html
小出裕章さん(助教)は、「安全ゼミ」の直前まで行っていたという 15 日に台東区で採取された空気の 分析結果を公表した(表1)。
表1 3/15 台東区の大気の分析結果
これは空気中の放射能を吸引して分析したもので、 当日、あたりを歩いていた人々はこれらの放射能を吸 い込んだのだ。放射能の濃度はベクレルで表される。 それが人体に与える影響を放射線値に換算して示した のが実効線量で単位はマイクシーベルトで1日あたり の線量に換算されている。
小出分析は 210 マイクロシーベルト。ただし、吸引 できるのは粒子状の放射能に限られ、ガス状の放射能 は補足できない。小出さんの話では、それがヨウ素の 場合、「6~7 倍」あるのだという。それを加味すると「お よそ 1000 マイクロシーベルトと考えられる」という。
1000 マイクロシーベルトといえば即ち1ミリシーベ ルト。一般人の年間「許容値」に等しい。私たちが一 年間に浴びてもよいとされる値を、わずか1日で、そ れも吸い込んだことになる。決して「健康には何ら影 響の無いレベル」ではない。
11:14~12:14吸引
小出裕章さん分析
この日の「安全ゼミ」には推進サイドの専門家とおぼしき人も来ていて、小出さんにすかさず「15 日 の(放射能の)滞留は 3 時間だった」とクレームをつけた。小出さんは 24 時間で換算しているから、そ の 8 分の 1 が妥当だという意味だ。小出さんは「それは知りませんでした」と答え、やりとりはそれで 終わったが、私は引っかかっていた。
翌日、東京の友人が東京都産業労働局が世田谷区での放射能測定結果を公表していることを教えてく れた。それを見ると 15 日は丸 1 日放射能が滞留している。小出分析は都の分析結果より数値が高い。 一方は台東区で一方は世田谷区、23 区内に濃淡差があるのだ。
表2 3/15 東京都の大気の分析結果 (抜粋)
24時間吸引 世田谷区で測定 μSv/日は小出分析から比例配分 ※11:14~12:14 最も高い値が出たのが 10:00 ~ 11:00。その次が 11:00 ~ 12:00 で小出分析のデータ収集時間に近い。
濃度Bq/m3
μSv/日
10:00~11:00
11:00~12:00
小出分析※
ヨウ素-131
496.8
90
241
83
720
ヨウ素-132
518.9
0.9
281
102
450
セシウム 134
119.7
31
64
24
110
セシウム 137
112.4
20
60
23
130
合計
1247.8
141.9
646
232
1410
都のデータの最も濃度が高かった時間帯に近いところに小出分析のデータもあること。核種を都と合 わせれば 1 時間の比較では小出分析結果は 6 倍高い。
一方、都のデータの総量は約 1248Bq/m3 だが、小出分析のように核種を増やせば当然、値は増える。 ここから導かれる実効線量は都のそれは 142 μ Sv/日(小出分析より比例配分)、ガス状を加味して5倍 として 700 マイクロシーベルトほどということになる。つまり 1 日で 0.7 ミリシーベルト。小出さんは 1 日あたりおよそ 1 ミリシーベルトと推測した。いずれにしても文科省の広報値よりずっと多い。
文科省は外部被曝を示して「健康には何ら影響の無いレベル」と言ってるが、都のデータ、小出さん のデータはともに内部被曝で「健康には何ら影響の無いレベル」とはいえない数値だ。特に幼児、「成 長盛りの子ども」は内部被曝には要注意だから、フランス大使館が自国民に勧告したように、政府も都 民には「念のため外出を避けて窓を閉めるように」勧告すべきだった。
文科省サイトにある「全国の放射線モニタリングデータ」
2011年5月3日火曜日
放射性物質、核実験の3倍の降下量 専門家「早く沈静化を」
2011.3.25 19:38
福島第1原発事故で東京に降り注いだ放射性物質のセシウム137は、最大となった降雨の21~22日に、かつて行われた大気圏内核実験で1年間に降った量の3倍近くに達したことが分かった。
放射線医学総合研究所の市川龍資元副所長(環境放射能)の資料と、文部科学省の発表データを比較。市川さんは「早く原子炉を冷却し、沈静化させてほしい」と話している。
市川さんによると、昭和38年に東京で確認された放射性降下物のセシウム137は年間1平方キロメートル当たり52ミリキュリー。換算すると1平方キロメートル当たり1924メガベクレル。
文科省によると、今月18日以降、東京で降下物として検出したセシウム137は、24時間ごとの値で最大だった21日午前9時~22日午前9時は5300メガベクレルで、38年の1年間の約2・8倍になった。翌日以降は400メガベクレル以下に減少した。
2011年5月1日日曜日
投稿者: junebloke | 作成日: 2011/04/24
(1)
フェアウインヅ・アソシエイツのアーニー・ガンダーセンです。今日は4月6日水曜日です。以前、私は福島1号機で意図しない再臨海が起こっている可能性に ついて語りました。それは4つの事柄に基づいていました。中性子線が13回にわたって検出されたこと、塩素38の存在、テルル129が検出されたこと、ヨウ素の131と1 32が検出されたことです。このアップデイトを皆様にお知らせして以来、TEPCOつまり東京電力は、私が基にした報告書を取り下げてしまいました。
彼らは、テルルのデータがもう正しくないというのです。東京電力が置かれているような状態にあなた方がいるときには、あなた方は自分が使っている情報が正確であるように望 むことでしょう。それは重大な事柄です。あんな不正確な情報が東電の意思決定に使われているのです。それは一つではありません。他に2つの実例があります。中性子線が出て きたときには、東電はその事実が自分の広報担当者から出てきたものであるにもかかわらず否定しました。信じがたい高濃度放射線を含む排水が報告され、東電はそれを否定して 、それでも信じがたいほどの高濃度ですが、100分の1に低めました。
そして、ジェネラルエレクトリックの有名な科学者であるリチャード・ラヘイ博士が2号機はすでにメルトダウンを起こしていると語ったことが伝えられました。ここでも東電は 否定しました。そこで、私が気にしていることは、まず東電から出る情報の信頼性であり、同時にまた、東電の内部にある情報が公に伝えられていないのではないかと思います。
こんなことが起こっているのは東電だけではありません。今日ニューヨークタイムズ紙は、NRC(原子力規制委員会)のスタッフが福島での明らかな問題点と危険を突き止めた 、3月26日の日付にまで至る【* 日付けの】、NRC内部で回覧された報告書(脚注1)についての話を掲載しました。【*(訳補填) つまるところ、我々はまだ危機を脱していないのです。NRCスタッフが気づいていながら連邦議会や一般大衆には実際に伝えていない様々な問題点には、この原子炉の内部に沢 山の泥があるという事実が含まれています。】
いま我々は原子炉内に注入されてきた海水のために1週間以上もそれについて語り続けています。海水【*泥】は外に出ずに、中にたまりつつあります。NRCもまたそのことに ついて関心を寄せています。あなた方や私に言わなかっただけでした。彼らは、建物の重量が中にある水のために地震の際に不安定になるかもしれないと恐れています。私たちが 前回にお話したのと同様に、彼らは再臨界が起こるかもしれないと心配しています。彼らはまた、水素が作られてもう一度爆発が起こるのではないかと気にかけています。
そして最後に、彼らは(前回の)爆発の間に使用済み燃料プールから放出されたと思われるプルトニウムについて案じています。NRCはプルトニウムが原子炉から何マイルも離 れたところに飛んでいったと信じており、またそれが現場にもあって土壌の中に押し込められているかもしれないと思っています。こういったことの全部がNRC内部では語られ ているのですが、一方で彼らは議会とそしてあなた方や私には、困難な状況だがコントロールされていると語っているのです。
(2)
それはNRCだけではありません。大きな原子力企業でも同 様で、 その中にアレヴァと呼ばれる会社があります。これはフ ラ ンスの巨 大原子力企業で、たぶんこの産業の中で最も大きな もの の一つでし ょう。ニューヨークタイムズ紙が3月23日に 報道し たことによれ ば、事故から10日後の3月21日にスタ ンフォー ド大学で招待者 のみによる会議が行われたのですが、 そこでアレ ヴァは公には知ら されなかったきわめて重大ないく つかの問題点 を発表しました。
我々は、その場で発表されたアレヴァ報告書(脚注2)を手に入れ ることができました。さてそのアレヴァ報告書は実に恐ろしい も の なのですが、実を言えばそこには誤った情報があります。 私は 次回 に、事態を実際により悪いものにするアレヴァ報告書 の問題 点につ いて議論することになると思います。
(3)
アレヴァ報告書は、3つの原子炉のすべてにある核燃料が5 000℃に達したと知られている事実を語ります。それはステン レ ススチールの融点をはるかに超え、またジルコニウム合金の融 点を はるかに超えるのですが、そのことは炉心の崩壊が極めて明 らかで あることを意味します。 アレヴァ報告書は特に2号機について語り、そして炉心が、いや、 原子炉の壁(圧力抑制室の壁の一部:訳注)が水素爆発によって 破 裂したことを突き止めていると語っています。我々は1号、3 号、 4号を見れば(建屋の)屋根が吹き飛ばされていると分かり ますが 、2号機はかなり良い状態に見えます。しかし、2号機で 起こった ことは水素がたまって何らかの原因で着火したことでし た。なぜか は分かりません。鼻を閉ざしてくしゃみをすれば鼓膜 が破れる、そ んなものかもしれません。さて、これが2号機で起 こったことです が、それが壁を突き破ったようです。アレヴァと 原子力産業界はそ のことを知っており、そして実際には我々には 教えていません。
(4)
アレヴァ報告書が語るもう一つのことは、50キロメートル の距離に至るまでの産物と日常の生産品を抑制【*作物と酪農品 の 管理】をすることを提唱しています。これは原発からおよそ3 0マ イル離れた位置です。それは、緊急避難地域をはるかに越え た範囲 に放射能汚染が広がっており、産物も日常の生産品も汚染 されてい る【*作物と酪農製品が共に汚染されているかもしれな い】と彼ら が信じていることを意味します。
アレヴァはまた、4号機について多くの話を割いています。これは 原子炉内に燃料が入っていない炉の一つですが、それでも爆発し ま した。基本的には燃料棒が空気中で溶けたといわれました。4 号機 の燃料棒が説けた理由は、アレヴァが信じることには、地震 で使用 済み燃料プールにひびが入ったことです。そして我々が信 じさせら れてきたように水が沸騰して4号機から出てしまったの ではなかっ たのです。使用済み燃料プールには地震でひびが入り 、そしていま や水はなく、カラッポになっており、ジルコニウム 合金-水素の反 応(ジルコニウムと水が反応して水素が発生する 反応のことか?: 訳注)は不可避だったのです。
(5)
アレヴァ報告書が伝える最後のものは、4号機の燃料が格納 容器に入っていなかった【*4号機は屋根が吹き飛ばされたので 、 使用済み燃料プールに放射性物質を閉じ込めるための覆いが全 くな い】ためにそこから出てきた水素がおそらく最も多かったと いうこ とです。そして彼らは、すべての核融合【*核分裂】生成 物が揮発 させられた【*する】可能性があると基本的に語ってい ます。 最後に、アレヴァの報告に気づいた原子力産業内部の人たちは、こ の報告をした者が次のように語ったことを私に話しています。ほ と んど正確な引用ですが、「明らかなことだが、我々は近代の最 も大 きな災厄の一つを目撃している」。さて、この内々の会議で アレヴ ァがこれは深刻な事態であると言っています。しかし公に は、原子 力ルネッサンスは原子力産業の中でも原子力規制委員会 の中でも前 進し続けていると。
私は次のプレゼンテーションで、このアレヴァの報告書についてお 知らせしそしてそこにある問題点をはっきりさせようと思います 。
** Fairewinds Associates Inc.
(脚注1)3月26日に出されたNRCの公式報告書
NRC Report, Official Use Only, Fukushima Assessment, March 26th, 2011
(脚注2)フランスの原発企業Arevaの報告書(英語)
3-2011 Areva Fukushima Report
【引用、訳出ここまで】童子丸開 *転載*
日本では報道されない福島原発事故,再臨界の可能性 ガンダーセン博士4/19
日本では報道されない福島原発事故現状解説 原子力学者ガンダーセン 4/19分 *フェアウインヅ・アソシエイツのWEBより。*概略*
1)福島第一原発の1、2、3号機の解説:
私が入手した東京電力が計測したデータです。最初のグラフをみますと2、3号機の原子炉圧力容器の圧力はよい状態。圧力容器それ自体はストレスの無い状態です。1号機は少 し高いです。次のグラフでは、少し奇妙です。原子炉内の温度は、3号機は低い圧力で、低い温度です。今のところ希望できる一番良い状態です。2号機の炉内は、水が無い、又 は常に空気が熱い、又は水素が熱い状態で、これが問題です。つまり、冷却できていない。熱いガスの排出は他の原子炉の中で一番多い。
最期のグラフも、また深刻です。格納容器の圧力については、1、3号機はわずかな圧力がある。2号機の格納容器には圧力がない。格納容器の底に圧力が無い。水素爆発による 容器の破壊と漏れを、このグラフははっきり示しています。水がコアの内部に無い。
私は本当に、主流メディアは、真剣に2号機の状態に言及したことがないと思う。つまり、2号機が海水へ の 汚 染水の主原因です。なぜなら、2号機格納容器は保全性がな く、ですから、格納容器を通って上や下の区画に行こうともどうであれ、周辺の土壌へ汚染水が漏れてしまう。それが最大の懸念事項です。
3号機は、危機を乗り越えているが、1号機は、その途中の段階の状態です。
2)4号機の格納プールの保管燃料:
4/15に東京電力によりヨウ素が確認されています。ヨウ素は、核分裂の時に発生します。私は、保管燃料棒が、自己再臨界している可能性があると思っています 。東京電 力は、私の発言を予期して、"いや、そのようなことは起こっていない"と発言しました。また、"チェルノブイリ・レベルの飛散により、他の原子炉で発生したヨウ素が、4号 機に降った。"とも発言しました。私には、ヨウ素はガスですので、空に舞ったガスがどのように4号機の格納プールに落ちたのかはよくわかりませんな。千ある中の一つの要因 かも知れませんね。
東電によると最初に1号機が水素爆発、次に3号機、次に2号機が爆発、その時には4号機には原子炉立屋がありました。東電は、チェルノブイリ・レベルの放射能の拡散量に増 加していると言っていますので、4号機のヨウ素は1、2、3号機のものかもしれませんが、私は4号機格納プールの燃料は、自己再臨界したものと言っているのです。
3)魚の放射能汚染モニタリング:
米国FDAは米国西海岸の魚の放射線モニタリングをしないと発表 。問題です。みなさんが今できることは、あなたの議会の議員に連絡して、"我々市民は、魚の検査をし てほしい!"と言うことです。
現在放射線モニタリングをしてその結果がすぐでるとは思いません。しかし、2-3年後には、小さな魚を中くらいの魚が食べ 、そ れを大きな魚が食べ、放射線の影響の結果 が出るのではないでしょうか。放射線モニタリング調査をして、そのような リスクを避ける必要あります。
*日本語要約: junebloke
こんばんは。フェアウインズのアーニー・ガンダーソンです。
さまざまなトピックについて、たくさんのメールをフェアウインズにいただいてます。
あるトピックが、たくさんの質問や懸念を生み、とても思慮深い内容も寄せられています。そのトピックとは、3号機で何が起こったのか?なぜ1号機その他と違うあのような爆発が起こったのか? ということです。
本日は、3号機についてこれまでに分かっている確かなことと、破壊の原因と考えられるいくつかのセオリーをお話したいと思います。
はじめに、3号機の爆発は1号機よりずっと劇的でした。
技術的な用語で、detonation とdeflagration があります。
それらは、両方とも爆発の事象を表わす言葉ですが、
deflagrationは衝撃波が音速であり、detonationは衝撃波が音速を超えるものです。
detonationは、deflagrationよりずっと破壊的です。
これらの用語はより技術的に見えますが、まさにこの二つの差が1号機と3号機で起きたことの違いといえます。
1号機からの噴煙を見てください。煙が建屋から離れていく動きは、3号機のものに比べてとてもゆっくりです。
ここでいくつか指摘したいと思います。これは、3号機についていくつかの明確に判明している点をもとに、なぜこのようなことが起きたかという理由を推測したいと思います。
3号機の爆発は、1号機に比べてはるかに大きなものです。
そして、私たちがベクトルと呼んでいる爆発のエネルギーの方向は1号機と違い、すごい勢いで真上に伸びています。
3号機の上向きのベクトルは、1号機のベクトルには無いものです。あとでお話しいたますが、これがとても重要な手がかりになります。
次に、3号機では明らかに爆発がありました。建屋の南側、つまり右側を見てください。
黒い煙が立ち昇る前に、明るい黄色の閃光が見えます。これも重要な手がかりのひとつなので、後ほど説明しましょう。
その他のこととしては、プラントから2マイルも離れたところから多数の燃料棒の破片が見つかっています。
以前にもお話しした4号機に目を向けるなら、4号機の使用済み燃料プールは水がなく、燃料棒は露出していますが、
燃料集合体は損傷を受けていない。
ということは、2,3マイル吹き飛ばされた燃料棒の破片は4号機の使用済み燃料プールからではなく、
3号機からと見た方がいいでしょう。
また、とても細かな粒子のウランがハワイと西海岸で検出されました。同じくパウダー状のプルトニウムも検出され、
アメリシウムは、ここ、ニューイングランドでも検出されています。
これらの物質は超ウラン元素と呼ばれ、ウランよりも重い。そして、その核種の検出は、フクシマの燃料棒が揮発したことを意味します。
爆発後の3号機の写真を見ると、建屋の大部分、特に南側が無くなっていることが分かります。
しかし赤外線写真を見ると同じ場所に高温部分の熱源が確認できる。
このデータが示していることは、3号機の格納容器・原子炉は損傷を受けてないということでしょう。
そこで謎が残ります。原子炉に損傷は無いのに、建屋は吹き飛んでいる。なぜでしょう?
50x50x50フィートの使用済み燃料プール容器内の{水}は空の状態だったと私は思っています。
そこにガスが溜まり上向きに爆発した。プール上部はもともと吹き抜けており、側面は防御するバリアとして働くので、その構造が上方への爆風を起こした。
さらに、説明を付け加えましょう。
私が言わんとしているのは、プールは上に向けられた銃口のようなもので、上に向けて狙い発射した。
ビデオを見ると、多量の破片が落ちてくるのが見えます。それらは、燃料棒を含む燃料集合体で、プルトニウムやウランの破片でしょう。
プルトニウム、ウランは2,3マイル離れたところからも検出されているのが納得できます。
その他としては、噴煙の黒さでしょう。その黒さは、ウランやプルトニウムが揮発したことを意味します。
それらはごく細かな粒子となり、太平洋を越えて、ハワイ・西海岸や、ここニューイングランドにまでも到達したのです。
何が上昇のエネルギーをもたらしたか?
8
それはただの水素反応だったと仮定すると、水素が酸素と結合して水を作る化学反応{水素爆発のこと}です。その化学反応が起きた時はdeflagrationで衝撃波が音速で伝わります。これが1号機で起きたことです。
劇的ではありますが、爆発的ではない。
何が3号機の爆発を引き起こしたか?
明らかに3号機は爆発であり、その二つの理由があります。一つは、噴煙が上方に立ち昇っている大きさ。二つ目は、赤い閃光が建屋の側面で光ったこと。
deflagrationは、あのような閃光は伴いませんが、detonationは閃光を伴います。
何がdetonationを引き起こしたのか?
水素・酸素の化学反応{水素爆発}だけではdetonationは起こりません。それ以外の何かがなくてはならないのです。
なぜかというのはまだ明らかにされていませんが、
適切であろう理由は、
①水素・酸素の化学反応が始まり{水素爆発が起こり}、
②それによって燃料棒が激しく動いて変形するような衝撃波が生じた。
③使用済み燃料プールでの燃料棒が変形し{集約したことで}即発臨界による核反応を引き起こした。
④その核反応が、プールから燃料棒・燃料棒集合体などを吹き飛ばし、噴煙を噴き上げる爆発のエネルギーと、3号機での劇的な場面を作り出した。
この仮説を確かめるには、噴煙に含まれる核種の同位体を調べることです。現在、米軍機がサンプルを採集していますから、ラボで分析中でしょう。
2つのキセノン(Xe)の同位体ですが、比率によりますけれども、それによって、使用済み燃料プールで即発臨界を起こしたかどうかが分かります。
証拠は、まさにそこにありますが、まだ私たちの手には入っていない。おそらく、政府は持っていると思います。
ありがとうございました。
さらなる情報がありましたら、お知らせいたします。
http://www.universalsubtitles.org/ja/videos/2TnNJkefdfyZ/ja/72595/
さまざまなトピックについて、たくさんのメールをフェアウインズにいただいてます。
あるトピックが、たくさんの質問や懸念を生み、とても思慮深い内容も寄せられています。そのトピックとは、3号機で何が起こったのか?なぜ1号機その他と違うあのような爆発が起こったのか? ということです。
本日は、3号機についてこれまでに分かっている確かなことと、破壊の原因と考えられるいくつかのセオリーをお話したいと思います。
はじめに、3号機の爆発は1号機よりずっと劇的でした。
技術的な用語で、detonation とdeflagration があります。
それらは、両方とも爆発の事象を表わす言葉ですが、
deflagrationは衝撃波が音速であり、detonationは衝撃波が音速を超えるものです。
detonationは、deflagrationよりずっと破壊的です。
これらの用語はより技術的に見えますが、まさにこの二つの差が1号機と3号機で起きたことの違いといえます。
1号機からの噴煙を見てください。煙が建屋から離れていく動きは、3号機のものに比べてとてもゆっくりです。
ここでいくつか指摘したいと思います。これは、3号機についていくつかの明確に判明している点をもとに、なぜこのようなことが起きたかという理由を推測したいと思います。
3号機の爆発は、1号機に比べてはるかに大きなものです。
そして、私たちがベクトルと呼んでいる爆発のエネルギーの方向は1号機と違い、すごい勢いで真上に伸びています。
3号機の上向きのベクトルは、1号機のベクトルには無いものです。あとでお話しいたますが、これがとても重要な手がかりになります。
次に、3号機では明らかに爆発がありました。建屋の南側、つまり右側を見てください。
黒い煙が立ち昇る前に、明るい黄色の閃光が見えます。これも重要な手がかりのひとつなので、後ほど説明しましょう。
その他のこととしては、プラントから2マイルも離れたところから多数の燃料棒の破片が見つかっています。
以前にもお話しした4号機に目を向けるなら、4号機の使用済み燃料プールは水がなく、燃料棒は露出していますが、
燃料集合体は損傷を受けていない。
ということは、2,3マイル吹き飛ばされた燃料棒の破片は4号機の使用済み燃料プールからではなく、
3号機からと見た方がいいでしょう。
また、とても細かな粒子のウランがハワイと西海岸で検出されました。同じくパウダー状のプルトニウムも検出され、
アメリシウムは、ここ、ニューイングランドでも検出されています。
これらの物質は超ウラン元素と呼ばれ、ウランよりも重い。そして、その核種の検出は、フクシマの燃料棒が揮発したことを意味します。
爆発後の3号機の写真を見ると、建屋の大部分、特に南側が無くなっていることが分かります。
しかし赤外線写真を見ると同じ場所に高温部分の熱源が確認できる。
このデータが示していることは、3号機の格納容器・原子炉は損傷を受けてないということでしょう。
そこで謎が残ります。原子炉に損傷は無いのに、建屋は吹き飛んでいる。なぜでしょう?
50x50x50フィートの使用済み燃料プール容器内の{水}は空の状態だったと私は思っています。
そこにガスが溜まり上向きに爆発した。プール上部はもともと吹き抜けており、側面は防御するバリアとして働くので、その構造が上方への爆風を起こした。
さらに、説明を付け加えましょう。
私が言わんとしているのは、プールは上に向けられた銃口のようなもので、上に向けて狙い発射した。
ビデオを見ると、多量の破片が落ちてくるのが見えます。それらは、燃料棒を含む燃料集合体で、プルトニウムやウランの破片でしょう。
プルトニウム、ウランは2,3マイル離れたところからも検出されているのが納得できます。
その他としては、噴煙の黒さでしょう。その黒さは、ウランやプルトニウムが揮発したことを意味します。
それらはごく細かな粒子となり、太平洋を越えて、ハワイ・西海岸や、ここニューイングランドにまでも到達したのです。
何が上昇のエネルギーをもたらしたか?
8
それはただの水素反応だったと仮定すると、水素が酸素と結合して水を作る化学反応{水素爆発のこと}です。その化学反応が起きた時はdeflagrationで衝撃波が音速で伝わります。これが1号機で起きたことです。
劇的ではありますが、爆発的ではない。
何が3号機の爆発を引き起こしたか?
明らかに3号機は爆発であり、その二つの理由があります。一つは、噴煙が上方に立ち昇っている大きさ。二つ目は、赤い閃光が建屋の側面で光ったこと。
deflagrationは、あのような閃光は伴いませんが、detonationは閃光を伴います。
何がdetonationを引き起こしたのか?
水素・酸素の化学反応{水素爆発}だけではdetonationは起こりません。それ以外の何かがなくてはならないのです。
なぜかというのはまだ明らかにされていませんが、
適切であろう理由は、
①水素・酸素の化学反応が始まり{水素爆発が起こり}、
②それによって燃料棒が激しく動いて変形するような衝撃波が生じた。
③使用済み燃料プールでの燃料棒が変形し{集約したことで}即発臨界による核反応を引き起こした。
④その核反応が、プールから燃料棒・燃料棒集合体などを吹き飛ばし、噴煙を噴き上げる爆発のエネルギーと、3号機での劇的な場面を作り出した。
この仮説を確かめるには、噴煙に含まれる核種の同位体を調べることです。現在、米軍機がサンプルを採集していますから、ラボで分析中でしょう。
2つのキセノン(Xe)の同位体ですが、比率によりますけれども、それによって、使用済み燃料プールで即発臨界を起こしたかどうかが分かります。
証拠は、まさにそこにありますが、まだ私たちの手には入っていない。おそらく、政府は持っていると思います。
ありがとうございました。
さらなる情報がありましたら、お知らせいたします。
http://www.universalsubtitles.org/ja/videos/2TnNJkefdfyZ/ja/72595/
2011年4月30日土曜日
3号炉の爆発は核燃料か?
2011.04.28
トップに戻る
2011.04.28
アメリカの原子炉を70基も作ってきたベテランのエンジニアである、アーノルド・グンダーセン氏が、4月26日にビデオで解説して、3月14日の3号炉の爆発は使用済み核燃料プールの核燃料によるものである可能性が高いと説明しています。 以下、要約します。 |
みなさん、こんばんは、フェアーウィンズのアーノルド・グンダーセンです。 福島の3号炉で何が起こったのでしょうか。 |
左側のビデオは3月12日に起こった1号炉建屋の爆発の瞬間です。 右側は3月14日に起こった3号炉建屋の爆発の瞬間です。すでに1号建屋の白壁は半分なくなっています。 2つの爆発の違いは、1号の爆発では火が出ていないのに対して、3号では火が出ていることです。水素爆発や水蒸気爆発で大きな炎がでることはなく、炎が出ていることは、この瞬間に可燃物が燃えていることを示しています。 |
さらに時間が進みますと、1号建屋では白い煙(水蒸気)が横に広がっているだけで、縦方向には噴煙は上がっていません。3号建屋では黒い噴煙が垂直に500メートルほど上がっています(建屋高さが50メートルです)。 3号建屋の爆発では、大量の可燃物が燃えて、垂直方向に爆発したことが分かります。 |
これは現在の3号建屋です。上部構造は完全に崩れ落ちています。 |
赤外線カメラで撮影すると、原子炉がある部分が発熱していますので、原子炉は残っています。 しかし使用済み燃料を保管してあったあたりには熱源がありません。 |
吉岡注釈図 3号炉建屋 炉の左の水色に塗った部分が使用済み燃料プール。 |
これらのことから推論すると、3号炉では水素爆発または水蒸気爆発が起きて、その爆風で使用済み燃料プールにあった燃料棒が「爆縮」されて高密度状態になり、一瞬にして連鎖反応が進んで核爆発のような事象が起きたと考えられます。 この写真のように、プールは上方向に開放されており、それ以外の方向は水圧に耐えるほどの強度のカベになっていますから、爆発は横や下へは広がらず、主として上向きのベクトルを持ち、プールにあった水や核燃料の大半は噴煙となって上空へ吹き飛んだものと思われます。 すでに米国でプルトニウムが検出されていますが、どういう爆発が起こったかの確証は、降下物の分析によって得られるでしょう。 引き続き情報をお届けします。 |
吉岡注釈図 下図は防衛省発表の3号炉の温度(赤外線写真)です。3月14日の爆発後も燃料プールは50度から60度の温度ですから、使用済み核燃料はまだプールに残っているものと思われます。 防衛省の写真と比較しますと、グンダーセン氏が示した赤外線写真でも、左側の大きな赤外線発光源が燃料プールで、右側の小さな赤外線発光源が炉本体ということになります。 もしかしたらグンダーセン氏は左側の大きな赤外光源を炉と考えているのかも知れませんが、その食い違いだけでグンダーセン氏の推論を否定することはできないでしょう。 |
3月14日の爆発から10日ほどした3月23日に関東一円に「黄色い雨」が降ったことが、各地から報告されています。各地からの問い合わせに、気象庁は花粉だと発表しました。 しかし、チェルノブイリでも黄色い雨が降ったそうです。 |
また、4月7日に東京の杉並区のビルの屋上には白い粉が残っていて、ガイガーカウンターを屋上の床面に置いて測定したところ、最高で6.390マイクロシーベルト毎時を記録したことが、インターネットで報告されています。1年間、8760時間ここに立っていると、8760倍の56ミリシーベルトの被爆量となります(許容基準年間1ミリシーベルトの56倍)。 元の映像は投稿者ご本人が削除していますが、井口さんのところで保存されています。 http://quasimoto.exblog.jp/page/3/ 井口氏は、直後の15日に横須賀で黒い雲が通過して、黄色い雨が降ったことも報告しています。 http://quasimoto.exblog.jp/14506699 |
ところが、グンダーセン氏が推理していることは、とっくの昔の3月14日の爆発直後に、飯山老人(「老人」は賢者に対する敬称です。本人も老人と言ってますが)が見抜いています。 http://grnba.com/iiyama/more20.html#ws03145 飯山老人は、3月11日に冷却装置が停止した瞬間から、今後起こる事態を的確に予測して私たちに知らせてくれています。 みなさん、飯山老人のブログやツイッタ-に注目しましょう。 生死を分ける情報が満載です。 |
◆2011/03/14(月) これでも心配ないのか?>枝豆! 11時頃,福島第一原発の3号機が爆発した. 大爆発である. 枝豆は,記者会見して,「心配ない!」を繰り返す. ウソ! である. どこまでも政府は,真実を隠すつもりでいる. 枝豆は,真実の情報を,絶対に言わない! 隠す! 逆のことを言う! 写真をみれば一目瞭然だろう. 大量のプルトニウムの微粒子が飛散している! ハッキリ言っておく. 福島の大地は死んだ! MOX燃料が飛散し,もう人間は踏み込めない! |
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